１膝の痛み

膝関節は「大腿骨（だいたいこつ）」「脛骨（けい）」「腓骨（ひこつ）」「膝蓋骨（しつがいこつ）」から形成されています。
膝関節は、平らな骨と丸みのある骨が組み合わさることで、地面からの衝撃を吸収したり全身の筋肉の力を伝えたりする役割を持っています。

次では、日常動作で考えられる膝が痛くなる原因についてご説明します。

 

●頸椎(首)のゆがみ

「不良姿勢」「骨盤のゆがみ」などの理由によって頚椎がゆがむことで、膝に強い負荷がかかり膝の痛みに発展することがあります。

 

●太りすぎ（肥満）

体重が重くなると、膝にかかる負担が多くなります。
膝に過度な負担がかかることで、軟骨がすり減ったり膝の関節を損傷することで痛みが発生すると考えられています。
また、損傷した関節の一部が靭帯を圧迫することで、膝に痛みが生じることもあります。

 

●冷え

寒くなると、血管が収縮するため血行不良が起こります。
血流が悪くなると筋肉が緊張して膝の痛みにつながります。

 

●気圧の変化

気圧が変化すると、血圧や心拍数が上昇して血管収縮やアドレナリン放出など感覚受容器が刺激されることがあります。
その結果、膝の関節に痛みが起こることがあります。

 

●誤った筋肉の使い方

過度な負荷によるトレーニングや運動中の間違った関節の使い方は膝に大きな負担がかかることで痛みが発生することがあります。
普段の歩き方など、悪い姿勢での筋肉の使い方も膝の痛みにつながります。

膝の痛みの対処法として次のようなものがあります。

●安静にする

痛みが強い場合は、重いものを持ったりなど膝に過度な負担がかかることは避けるようにしましょう。
お風呂の中でゆっくり曲げたり伸ばしたりすることで
膝の周囲や下肢の血行が良くなり、老廃物質の排出を促す効果が期待できます。

 

●アイシング

熱感や腫れを感じる場合は、症状が緩和されるまで冷やすことをおすすめします。
ただし、長時間冷やしすぎると血行不良を引きおこす場合があるため10～15分程度の時間を目安にしましょう。

 

●サポーターの使用

膝の角度を安定させるサポーターを使うことで、痛みのある方向へ動くことを防ぐ効果が期待できます。
ただし、長期間装着してしまうと筋肉の動きを過度に制限し、筋肉の衰えにつながります。
症状が緩和されてきたら使用を避けるようにしましょう。

●散歩（1日30分以上）

膝の痛みの原因として、筋肉の衰えが考えられます。
そのため、運動習慣を取り入れて膝の筋肉を鍛えることで予防が期待できます。
毎日30分を目安に歩くことから始めてみましょう。

 

●太りすぎに注意する

肥満の方は、膝の痛みの症状で多い変形性膝関節症になるリスクが高くなることがあります。
体重管理に気を配り、バランスの良い食事を心がけて膝の痛みを予防しましょう。

時間をかけて膝に負担が蓄積されることで、膝に痛みが出ていますので早期改善は難しいかと思います。
当院では、膝だけではなく、土台である骨盤を調整し全体のバランスを取ることで根本的な改善を目指していきます。